愛犬

愛らしい犬

むかしむかし会社員時代

取引先の某社長が

グレートピレニーズを

飼っているという

好奇心をそそる話を耳にしたので

仕事のついでに訪ねてみると

確かに駐車場にでっかい檻があり・・

いたいたいた

本当にいる

二頭もいるぞ

なんて可愛いのだ

とテンションが上がった

大型犬は飼ったことないが

とても好きで

セントバーナード

バーニーズマウンテンドック

ゴールデンレトリーバー

などなど

優雅に相棒のように

連れだって散歩している人を見ると

素敵だなあと思う

かなり強い憧れを持っている

この二頭はまだ若い犬のようで

毛も真っ白でキラキラと美しい

むやみに吠えることもなく

これはおりこうさんだぞ~

私が喜ぶ姿を見て

気さくな社長は

「どうぞ中に入って構いませんよ」

と声をかけてくれた

さすがだ

檻の中で大人しくしている

躾もしっかりされているようだ

優しい顔つきがたまらない

こんなチャンスは二度とない

あの白熊みたいにフカフカの毛に

両手で思い切りハグしたい~

最高~フカフカ最高~

もうちょっとうっとりした感じに

勝手になっていて

檻の中へと入れてもらった

広くて6畳間以上あるのではないか

私はニコニコしながら

早速抱きしめようと両手を拡げ

「さあおい・・」

おいで・・と言い終わらないうちに

あの大人しそうに見えた

グレートピレニーズが全力で

突進してきた

どすこ~~い!!!!!

この二頭はまだ子どもだったらしく

遊びたい盛りだったらしく

加減もわからなかったらしく

瞬殺・・・

難なく私は吹っ飛ばされて

ガシャン!と背中に

フェンス(檻)がぶち当たる

あれ?

あまりの展開の速さに

ついていけてないけど・・

ものすごいチカラやん・・

ワンパクな方が喜んじゃって

後ろ足ですっくと立ち上がって

私に抱き着く感じになってるけど

私より高いやん

ヒグマやん

あれ?巨大な肉の塊が・・

舌やん舌やん

食べられるんちゃうか

ベロベロに嘗め回され

滝のような大量のヨダレが

私を襲う

フカフカはどこへ?

ヨレヨレになって

退場となったが後悔はしていない

実際めちゃめちゃ可愛かったし


愛らしいだけでは生き物は飼えないと

た・い・へ・ん教訓になった